福岡白十字病院様が直面している課題やご希望を伺った上で、注射薬混注鑑査システム「AddDis」をご提案し、採用していただきました。
製品の導入に至る過程や導入後の効果について、薬剤部の高津部長、水之江先生にお話を伺いました。
高津部長
水之江先生
課題
- 薬剤部と化学療法室・無菌調製室の距離が遠く、調製鑑査のたびに長い移動時間と待ち時間が発生している。
- 移動と鑑査に時間を取られ、薬剤師外来など他の専門業務に時間を充てることができない。
- 目視による鑑査では、疲労が蓄積した際のメモリの見間違いなど、ヒューマンエラーの不安が払拭しきれない。
目的
- 鑑査業務にかかる移動時間・待ち時間を削減し、薬剤師が他の業務に注力できる環境を整えたい。
- 混注時の手順確認を効率化し、調製業務のスピードアップを図りたい。
- 重量鑑査によって確実な精度を担保し、患者さんへの安全性向上と薬剤師の心理的負担を軽減したい。
注射薬混注鑑査システム「AddDis」について
劇的な移動時間の短縮で、
薬剤師の専門業務拡充と待ち時間削減を実現
弊社の注射薬混注鑑査システム「AddDis」の導入を検討されたきっかけは?
水之江先生:
当院は薬剤部と化学療法室、無菌調製室の距離がかなり離れているという特徴がありました。そのため、鑑査をするために歩いて移動し、戻ってはまた呼ばれて移動するという繰り返しで、移動時間と待ち時間が大きな負担となっていました。
スマートフォンの院内チャットツールを導入して連絡を取り合う工夫はしていましたが、結局は鑑査のために現場へ足を運ぶ必要があり、根本的な解決には至っていませんでした。
導入前に期待していた効果と実際の効果に違いはありますか?
水之江先生:
劇的に変わりました。移動時間が大幅に短縮されたことで、薬剤師外来など別の重要な業務に時間を充てられるようになりました。
院内チャットツールと「AddDis」をうまく掛け合わせることで、鑑査結果を離れた場所からでも確認できるようになったことが大きいです。
例えば、調製が終わった情報や画像をスマートフォンに送ってもらうことで、自分がどこで作業をしていてもその場で確認の対応ができるため、鑑査の待ち時間がなくなりました(最終確認は薬剤部で行います)。
結果として、看護師や患者さんをお待たせすることがなくなり、業務のスピードアップを実感しています。
ケモ室でAddDisを使用して調製作業中
調製済みの鑑査レシートを写真で撮影して共有
調剤室から遠隔で鑑査結果を確認
重量鑑査による安全性の向上と、
ナビゲーション機能がもたらす調製業務の標準化
調製業務そのものや安全性に変化はありましたか?
水之江先生:
「次はこれを混ぜて」と画面がナビゲーションしてくれるので、調製者が手順書を見ながら確認する時間が省け、調製作業そのものの時間も短縮されました。
この機能のおかげで、若手スタッフでもベテランと同じようなスピードで、迷わず正確に調製できています。 また、これまでは目視で鑑査を行っていたため、件数が重なり疲労が溜まってくると「見間違いがないか」という心理的なプレッシャーがありました。
導入後は機械が重量で正確にチェックしてくれるため、そうした不安がなくなり、安全性が大きく向上したと感じています。
「AddDisにこういう機能があればもっと良い」というご要望はありますか?
水之江先生:
操作に不慣れなスタッフが画面の更新などで戸惑うことがあるので、UIのさらなる改善に期待しています。
また、一番苦労しているのが新薬登録時のマスターメンテナンスです。薬品の比重データなどがメーカー側にもないことがあり、自分たちで計算して登録しなければならない場面があります。
今後も新しい抗がん剤などは増えていくと思うので、システム側でのデータ更新やサポートが充実すると大変助かります。
高津部長よりコメント
高津部長、水之江先生、また白十字病院の皆さま、
ご多忙の中取材へのご協力まことにありがとうございました。
白十字病院様

2040年を見据えた積極的な機械化が、
薬剤師の専門性と働き方改革を支えます
当院の薬剤部では、薬剤師が専門的に担うべき業務に集中できる体制づくりを心がけています。働き方改革が進む中で、タスクシフトやタスクシェアを推進し、システムや機械で代替できる部分は可能な限り機械化するよう取り組んでいます。
2040年に向けた社会変化により、今後は薬剤師の確保がより難しくなることが予想されます。そのため、AIや機械化を一層進め、薬剤師が本来持つべき「思考力」を必要とする業務へと集中させる環境を整えていく必要があると考えています。
貴社の調剤機器は性能として申し分なく、充実したサポート体制による安心感がある点や、多くの大規模病院で導入されているため情報共有がしやすい点に大きなメリットを感じています。
また、現場の声を先回りしてキャッチしたシステム構築や、ホームページの導入事例の充実、学会等でのワークショップを通じたさらなるアピールなど、これからの貴社の取り組みに大いに期待しています。