大阪医科薬科大学病院様が直面している課題やご希望を伺った上で
閉鎖式薬剤移注システム「エクアシールド」、
注射薬混注鑑査システム「AddDis」をご提案し、採用していただきました。
製品の導入に至る過程や導入後の効果について、
化学療法センター薬剤師長の後藤先生、薬剤部副部長の西原先生にお話を伺いました。
化学療法センター薬剤師長 後藤先生
薬剤部副部長 西原先生
課題
- 当初使用していたCSTD(閉鎖式薬剤移注システム)に液漏れトラブルが多く、投与時に医療スタッフ、患者さんへ抗がん剤曝露の危険が生じている。
- CSTDのトラブルは調製ミスや投与ミスにつながり、重大な医療過誤につながる危険性がある。
目的
- 薬剤調製時や投与時の曝露対策を徹底するため、安全性に優れた閉鎖式器具を導入したい。
- 混合調製記録を電子化し、業務管理をスマート化したい。
- 注射薬の混注鑑査業務を正確かつ効率的に行いたい。
インタビュー動画
ユーザー様紹介、導入製品紹介、インタビューを動画でご紹介致します。
閉鎖式薬剤移注システム「エクアシールド」について
薬剤調製時の“液漏れ”も“操作ミス”も激減
弊社の閉鎖式薬剤移注システム「エクアシールド」の導入を検討されたきっかけは?
後藤先生:
当院では2009年から混合調製に閉鎖式器具を導入していましたが、2015年頃から投与側のデバイスにも閉鎖式器具を導入することになりました。
2009年から使用していたCSTDは液漏れが多かったことと、また投与側にも閉鎖式器具を導入することを決めた際に、これまで使用していた製品が当院採用のルート、輸液ポンプと適合しなかったので、新しい器具を探す中で、エクアシールドを検討しました。
使用していた器具が液漏れするという問題に対して、何か対策をされましたか?
後藤先生:
抗がん剤の曝露対策とCSTDの正しい使用方法を知ってもらうために、看護師や医師、薬剤師、医療従事者向けの研修会を何度も行いましたが、思うような解決には至りませんでした。
調剤室での朝礼
新しい器具を決定するまでに行ったこと、また最終的にエクアシールドを選ばれた理由を教えてください。
後藤先生:
CSTDを発売している全社にヒアリングを行って検討しました。接続部のメンブレン構造から漏液がないことと、シリンジで差圧調整ができることがエクアシールドのメリットだと思っています。
また、海外におけるシェアが高いことも、エクアシールドを選んだ理由の一つです。
閉鎖式薬剤移注システム エクアシールドを使用した抗がん剤調製 (化学療法センター)
現在のエクアシールドの使用状況は?
後藤先生:
分子標的薬を含むすべての抗がん剤で使用しています。件数としては、入院と外来を合わせて月2,000件程度です。
エクアシールドは使用方法が簡便なので、ミスなく正しい方法で使用することができ、曝露対策につながっていると思います。
2016年の導入以降、病院内でエクアシールドを使用する場面が増えたとのことですが、その経緯を教えてください。
後藤先生:
導入当初は混合調製時の曝露対策がメインでしたが、投与時の看護師の曝露対策としてCSTDの使用を拡大することになりました。
そのような中で、放射線診断科で医師が動注、TACEなどを行う際にもCSTDを使用できるよう体制整備を行い、さらに広がっていきました。
「エクアシールドにこういう機能があればもっと良い」という、ご要望はありますか?
後藤先生:
皮下投与や髄腔内投与でも閉鎖式機能が使えるようになるといいなと思います。
注射薬混注鑑査システム「AddDis」について
誰にでも使いやすいシステムで
業務管理が便利に
弊社の注射薬混注鑑査システム「AddDis」は、どのような経緯で導入を決められたのでしょうか?
後藤先生:
混合調製記録を電子化すること、そして注射薬の混注業務の安全性確保の観点から、薬剤部にも新しい鑑査システムの導入を検討し始めました。
トーショーさん以外の他社製品も比較検討いたしましたが、当院のICUでAddDisを先行導入していたこと、また他の調剤支援システム全般をトーショーさんにお願いしていたことから、連携が取りやすかったため、AddDis導入を決めました。
現在導入されている台数、使用感について教えてください。
後藤先生:
化学療法センター6台、ICU4台、EICU1台、製剤室に1台、計12台導入しています。※2024年3月現在
AddDisは薬剤師だけではなく、ICUの看護師も使用できており、誰でも使いやすい仕様になっていると思います。
看護師混注鑑査システムAddDis-Swingを使用した注射薬調製(ICU)(※写真は薬剤師が運用中。)
導入前に期待していた効果と実際の効果に違いはありますか?
後藤先生:
機器の操作により、調製時間が延長するのではないかと思っておりましたが、操作に慣れれば調製時間の延長はありませんでした。
例えば、化学療法では1処方に対して平均4分11秒で調製が行われているというデータが出ています。
そのような調製時間のデータもすぐ取り出すことが可能で、業務管理にも役立っています。
混注鑑査システムAddDisを使用した注射薬調製(ICU)
製品のご紹介から導入、アフターフォローまで一連のトーショーの対応はいかがだったでしょうか?
後藤先生:
当院担当の方はいつでもフットワーク軽く対応してくださいますので、本当に助かっています。
院内製剤支援システムAddDis-FCを使用した院内製剤の調製(製剤室)
注射薬自動払出装置UNIPULを使用した注射薬の払出(調剤室)
全自動散薬分包機Ai-8080Winを使用した一包化(調剤室)
薬剤部副部長 西原先生よりコメント
後藤先生、西原先生、また大阪医科薬科大学病院の皆さま、
ご多忙の中取材へのご協力まことにありがとうございました。
大阪医科薬科大学病院様
公式HPへ

今後もパートナーとして
先駆的な機器の提案に期待しています。
当院がトーショー製品を導入したのは1997年から。処方箋や薬袋の自動出力からはじまり、薬剤の相互作用チェックなど、当院の状況に合わせて様々なシステム化を叶えていただいています。
特に薬剤部調剤室の改修に合わせて2004年度に導入した注射薬自動払出システム「UNIPUL」は印象深く、この製品によって薬剤部はもちろん、医師・看護師の業務フローまで見直し、今なお院内全体の医薬品の安全管理に大きく影響しています。
また、2025年に竣工予定の新本館B棟では患者サポートエリアの充実を図るなど、病院のフロントラインが大きく様変わりする計画になっており、安全かつ効率的なデジタル技術やシステム構築が欠かせません。トーショーさんには新館でも先駆的な機器やシステムの提案に加えて、我々の活動への理解と伴走を期待しています。
近年、医師の働き方改革、タスク・シフト/シェアの推進により、薬剤師に求められる役割は益々拡大し、それに伴って医療の安全確保や質の向上など、責任も重くなっています。当院では「チーム医療のキーパーソンとして、気付き、行動できる薬剤師」をキャッチフレーズに、薬剤師の視点・能力を存分に発揮していきたいと考えています。